冬季に東北方面へ車で出かけると、雪道で立ち往生している車に出会います。ツルは車を二駆から四駆に切り替え、更にデフロック+ローギアにして雪道最強状態にしてから救助の声を掛けます。
深い雪でスタックした車や、凍結路面で動けない車を引っ張ったり、冬はボランティアが多くなります。冬でなくても。横転して油が漏れだした車を見つけると、横転した車の上部(側面)に上がり、ドアを開けて運転手に「油が漏れているからそのサンダルを履き替えて、車検証を持ってすぐに出るように」と指示して脱出を手伝ったり、京浜東北線で痴漢被害に遭っている女性に「後ろの人?こっちに来て」とツルの後ろに誘導したりと、様々な救援をしています。(本当に様々です。数が多いのです、なぜか。徘徊老人の保護など数知れません)
先に書いた消防署での上級救命講習(上級は、初級を修了後、中級も修了していることが必要で、直ぐには受けられません。上級は要するに、赤ちゃんからお年寄りまでの幅広い人を対象に心肺蘇生が出来ます)
の際に聞いた話ですが、ツルの住んでいる街の駅前では、年間に6名の人が倒れましたが助かっています。その内、4名は通りすがりの、こういった救命講習修了の方による救急措置によるものでした。ですから皆さん。どうか倒れた人がいても、決して恐れずに速やかに実施してください。時間との闘いですから!というものでした。ツルの背中を押した言葉がありました。
「意識が無く、脈も心臓も止まっている人は、それ以上悪くなりませんから・・・」
(実際には、首など、動かしてはならない場合もあるので注意ですが)
以上のように、家から出たツルは、人を助けてばかりです。
ところがこちらでは助けられてばかりです。
(お粗末)